日本精神科救急学会の沿革
●1993年12月、精神科救急医療に特に関心を有する2名の精神科医により、千葉市幕張地区で第1回「精神科救急医療研究会」が開催される
●1994年 横浜市で第2回研究会を開催
●1995年6月 大阪府豊中市で第3回研究会を開催
●1996年 東京都で第4回研究会を開催
        これにより学会設立の機運が高まり、
●1997年7月19日、神奈川県相模原市において「日本精神科救急学会設立総会」が開催

   学会設立の趣旨は、
   (1)精神科救急・急性期治療の技術を向上し、精神疾患による長期入院の必要性を減少させる
   (2)ユーザーに対し、生活支援の一環としての精神科救急医療サービスの提供を広める
       という二点を充実させるための議論の場を提供し、情報を交換する とした。

その後は年1回の学術総会と、2013年からは教育研修会も毎年開催を継続

●2018年4月 一般社団法人「日本精神科救急学会」として法人化


その後も当学会は、精神科救急および急性期医療に関する学術的研究と会員への情報提供および相互研鑽そして政策提言を行うことを目的として活動を続けています。
入会に際しては理事会の承認が必要ですが、医療・保健・福祉・リハビリテーションなどに従事している方や、当事者・ボランティアなどでも関心がおありでしたら、職種や資格を問わず入会いただけます。
現在会員は1,000名を超えていますが、内訳は医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、社会福祉士、作業療法士、心理職、薬剤師、行政職、教職員、当事者、ボランティアなど多彩な構成になっています。

初代理事長 計見一雄先生の足跡

当学会は、1997年の学会発足から2005年まで、初代理事長を務められた計見一雄先生を抜きにしては語れません。
計見先生は1964年に千葉大学医学部を卒業後、各地で研鑽を積まれ、同和会千葉病院で副院長として精神科病院改革の先頭に立ちました。そして1985年に我が国で初めて精神科救急医療に特化した施設である千葉県精神科医療センターを設立され、そこでの実践を基に、診療報酬における精神科急性期治療病棟治療管理料(1996年)そして精神科救急入院料(2002年、いわゆる「スーパー救急」)の新設に多大な貢献をされ、これらはその後の民間病院による精神科救急医療への参入の礎となりました。
2005年に千葉県精神科医療センターを退官された後は、山形県の公徳会佐藤病院にご勤務の傍ら、当学会で後進の指導にあたられましたが、2023年3月、永眠されました。
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